日本人がオランダで永住権を取得する方法

移民の国オランダでは、他国と比較すると居住労働許可を得いやすいと言われていますが、それと同じく、永住権の取得も比較的しやすいと言えます。

永住権が取得できれば、基本的には、EUの国民の皆さんが受けられるサービスと同じものが全て受けられることになります。例外は、国民投票に参加できなかったり政府関連の特殊な職業に就けないことぐらいです。

オランダに永住するための永住権のタイプ

オランダでは以下の2つのタイプの永住権が申請可能です。

  1. オランダ永住権(タイプII)
  2.  EC永住権 long-term resident EC (タイプV)

とはいえ、大きな違いはありません。要件については後述しますが、少し年数のカウントの仕方が違う程度で、要件や手数料や手続きなどは何も変わりません。つまり、日本人はオランダで申請するだけで、EUの永住権が得られるということです!日本人からするとなかなか不思議な感覚です。。将来的にEU内の移住もありですかね(一部国では居住許可が別途必要な場合もあるようです)。

 

オランダ永住権の条件

さて、それではオランダ永住権の条件を説明します。

  1. オランダの居住許可を所有し、5年以上居住していること。
    ⇒まずは5年以上が要件です。学生ビザの期間がある方は、EU永住権(タイプV)とオランダ永住権(タイプII)とで、カウント方法が異なるので注意です。あと一時的な目的のビザも適用できません。
  2. 申請時点で、中断されることなくオランダに5年間滞在していること。
    ⇒1と似てますが、”中断されることなく”というところがポイントです。EU外に6か月以上出たことがある方は注意です。
  3. 市民統合合格証明書またはそれに相当するものを取得すること。
    ⇒主にはオランダ語を習得しているかのテストです。これは避けられないのでオランダ語勉強して取るしかないです。
  4. 長期的かつ充分な収入があること。
    ⇒そこまで厳しい要件ではありませんが、職種や家族構成によっても異なるので、要確認です。
  5. 申請時点で、有効なパスポートと在留許可を保持していること。
    ⇒持ってますね。
  6. 過去の犯罪記録や移民違反を報告していること、誤情報、虚偽情報を提出していないことの証明書への署名。
    ⇒ないですね。署名しましょう。
  7. 居住地(市町村)でのオランダ市民の個人記録データベース(BRP)に登録されていること。
    ⇒これは移民局INDが勝手に調べてくれるので署名すら不要です。

1、2、3をクリアすれば何とかなりそうな感じでしょうか。

 

オランダ永住権の申請方法

すべての条件を満たすことを確認したら、移民局INDで申請書を提出するだけです。

EU永住権を取得するために特別な書類は不要です。

EU永住権の要件を満たしていれば、自動的にEU永住権がもらえます。EU永住権がダメで、オランダ永住権だけ満たしていればオランダ永住権がもらえます。

申請してから承認までの審査機関は約6か月です。2019年3月現在の手数料は、大人は187ユーロ(2人同時だと319ユーロ)、18歳未満は21ユーロです。

 

関連リンク

さらに細かい情報は以下のホームページから確認できます。
オランダ移民局のホームページ